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沖縄高専推薦合格 新垣君 FLL成長記


春は出会いと別れの季節。この春Kicks×crefusサンエーつかざんシティ校からFIRST LEGO LEAGUE(FLL)に4度出場し、多くの功績をもたらせてくれたメンバーの1人が卒業しました。
彼の名前は新垣恭矢(あらかき きょうや)君。沖縄高専に推薦合格し4月から高専生になりました。彼の教室内外での頑張りが評価されたことを非常に嬉しく思います。

今回は新垣君を4年見続けてきた講師の立場から、新垣君の成長とFLLの活動について少し振り返りながらご紹介していきたいと思います。

2018年の4月から開校したサンエーつかざんシティ校の初期メンバーだった新垣君は、「動くものの仕組みを考えることが好き」というモノづくり好きの片鱗を少し見せていました。
FLLの九州大会に参加すると決まってからは新垣君を含め2名のチームでしたが初参加で右も左も分からないまま、まずはロボットをフィールドの中で動かす・ミッションを一つでも確実にやってみる。
ということから始めました。2人で話し合いながら進めていく中で意見をぶつけてお互いに引っこみがつかなくなったり、ロボットの改良の方向性を合わせるのに苦労していたのを覚えています。

ただ、常に感じていたのはディスカッションしている中で「これ以上言っても…」と感じた途端に自分の意見を引っ込めてしまうということでした。
少し落ち着いたタイミングで新垣君に考えを聞くと、とても良い視点で考えていることが多かったので、少し言い方を変えて伝えてごらんという話をよくしていました。

そうこうしながら九州大会で2位入賞し日本大会へ。
日本大会ではスケールや全国の強豪チームの凄さに圧倒されながらも自分達のベストを尽くすべく、ギリギリまでプレゼン練習をしていました。

ここでの経験は後のモチベーションに大きく影響を与えたと思います。

 

2019年のFLL2回目の挑戦。
この年はメンバーが5人に増え大幅にできることが増えました。
新垣君も2回目の参加ということで後輩の指導にも携わるようになります。

この頃から、みんなの意見を一度聞いて最後に自分の考えを発言する、という彼なりのスタイルが身についてきました。
チームを引っ張っていかないとな…という意識が少しずつ見られたものの、遠慮がまだまだ見られました。
ただ、自分の役割をしっかりと全うするという意識は強く、時間内に終わらないと自宅に持って帰ってからするなど大きな成長が感じられました。

ここでも九州大会を勝ち抜き日本大会に出場を決めています。
多くのメンバーを束ねて大会をやりきったことが彼の自信につながったように思います。

2020年の大会ではチームメンバーが2名での出場となりました。
この大会から新型コロナウイルスの影響でオンライン大会へと切り替わっています。
この年は精神的に大きな成長を感じた年でした。

第一の目標は世界大会への出場。ロボットゲームで上位に入るという目標とプレゼンを楽しむという目標を立て、常にリラックスして楽しみながら活動ができていました。
やりたいことをやり切る。2人で役割分担を明確にしそれぞれの得意分野をいかんなく発揮することで非常に活動がスムーズに進みました。

何よりもメンターの私の考えにどんどん近づいてきたということが多くなり、私が少し話せば理解してその先にどんどん進んでいくというようになりました。
自分の考えをどんどん発言し、たくさんディスカッションし、良いところで着地させる。そんなこともできるようになりこれまでの2年間とは明らかに大きな成長が感じられました。

この年、ロボットゲームでは日本大会3位の成績を収め、今後の活躍に大いに期待されるチームに贈られる「ライジング・オールスター賞」を受賞しました。

2021年大会。
彼にとって最後の大会です。

メンバーも4名となり、新垣君のリーダーシップが非常に強力に発揮された大会でした。
チームメンバーは小学4年生から上は中学3年生(新垣君)と幅広い年齢層のチームとなり、これまでとは違った難しさがありました。

特に驚いたのは新人メンバーの育成に力を入れ、「なぜこのことについて学ばなければならないのか?」という理由付けから丁寧に教えていたことでした。
FLLではやることが非常に多く、プレゼン3つ、ロボットゲームなど様々なことを並行して進めることが肝心です。

新垣君はもう1人の経験者と話し合い、
・新メンバーの育成(ロボットの基礎知識から応用編、ロボットゲームの考え方、プレゼン作成、ディスカッション、チームでの役割、考え方)
・ロボットゲーム戦略とプログラミング
・プレゼン3つの作成
・世の中を良くする仕組みの考案と製作→サンエー店長さんへのプレゼンやインタビュー

ということをマルチタスクでこなしていきました。
それに加え、受験勉強や推薦試験の準備と並行して行っていたのです。

この大会でも見事に予選大会を勝ち抜き日本大会に出場しました。
日本大会では本人たちが期待していた結果は得られませんでしたが、これまでにない一番濃密な活動期間でした。
特に新垣君の姿を間近で見ていた後輩は「先輩みたいになりたい」と尊敬するほど今回のリーダシップは素晴らしいものでした。
 

「この教室に通って、FLLに参加して先生と出会えて高専にいきたいと思った。ありがとうございます。」
そんなことを言ってくれた日は私にとって本当に最高の日となりました。

FLLを通して大きく成長した新垣くん。
そして私も彼に支えられた1人です。恭矢がいるからなんとかなる。
そんなことを感じさせてくれるほど最後の年は圧巻のリーダーシップでした。

この教室から高専に行く生徒が出たらいいなぁという私の目標も叶えてくれた新垣君の今後の活躍を願い、高専合格を決めた後の一番の誇らしい写真を。

新垣君へ
君は高専を卒業したら先生と一緒に働きたいと言ってくれているけれど、先生としてはあなたの活躍をニュースで見たいと思っています。
これまでの貢献に感謝。ありがとう。そしていってらっしゃい。

この記事が1人でも多くの方に目につき、全ての子どもたちの可能性を大きく広げるきっかけになってほしいと思います。

この記事を書いた先生

サンエーつかざんシティ校 津波
サンエーつかざんシティ校 津波

レゴを使って学校のお勉強ができるとても楽しい教室です。パソコンを使ってプログラミングの勉強もするので パソコンの操作もできるようになりますよ! ぜひ教室でお待ちしております。


2022年4月4日 5:13 PM サンエーつかざんシティ校 津波

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